
はじまりの話
Tonari が生まれた理由。
呼吸のための、静かな部屋。それを心から必要としたひとりが、つくりました。
Tonari をつくったのは、自分に必要だったからです。
長いあいだ、走りすぎていました。抱えすぎて、何にでも「はい」と答えて。そしてある普通の一日、胸のなかにあったはずの静けさが、いつのまにか消えていることに気づきました。眠りは遅くやってきて、朝は早く去っていく。夜になると、頭のなかを思考がぐるぐると駆けめぐる。私は何度も燃え尽きました。そのたびに、あともう一踏ん張りしたら休もう、と自分に言い聞かせて。あなたにも、覚えのあるループかもしれません。
人が試すようなことは、ひととおり試しました。カウンセリングは、足もとに少し地面を取り戻すのを助けてくれました。ありがたく思っています。けれど、静けさを少しずつ、日ごとに返してくれたのは、呼吸でした。劇的な特効薬ではありません。電車のなかで、会議の前に、眠る前の暗がりで、ほんの数分ゆっくりと。そうしているうちに、からだは少しずつ、落ち着き方を思い出していきました。
これは、ただの気のせいではないようです。吸う息よりも、吐く息を少しだけ長くする。それだけで、自律神経のうち「もう安全だよ」と告げてくれる側に、そっと合図が届きます。1分間に6回ほどの、ゆっくりと安定した呼吸は、からだを落ち着けるはたらきが研究されてきました。つらい瞬間に、自分のからだひとつで手を伸ばせる、数少ないもののひとつです。
手放さなければならない思い込みも、ひとつありました。燃え尽きは、弱さではありません。気の持ちようだけの問題でもありません。それは、あまりに長いあいだ張りつめすぎた自律神経です。疲れたからだに必要なのは、もっと頑張ることではありません。休むこと、そして少しだけ守ってあげること。ゆっくりの呼吸は、その両方をいちばんやさしく手渡せる方法のひとつです。
だから私は Tonari を、あのころ欲しかった部屋にしました。ほんの数分、そっと入っていける静かな場所。あなたに何も求めず、あなたから何も奪いません。無料で、これからも無料のまま。設計からして非公開なので、練習はあなたの iPhone のなかだけに残ります。つくるアカウントもなく、入力するカード番号もなく、いちばんつらい瞬間に突きあたる壁もありません。
Tonari はカウンセリングではありませんし、そのふりをすることも決してありません。これは、あなたの静けさに寄り添う存在です。となりに座って、呼吸をそっと助けるもの。静けさを失う前にも、また取り戻したあとにも。元気になるほど、声を大きくするのではなく、静かになっていくようにつくりました。守るべき連続記録もなく、点数もなく、遅れていると感じる理由もありません。
このすべてから、もしひとつだけ持ち帰ってもらえるなら、それはこれです。ゆっくり息を吐いてみましょう。そしてできるところでは、暮らしも少しだけ、ゆっくりに。あなたは、手をかける値打ちのある一本のろうそくです。だからこそ、やわらかく穏やかに、長いあいだ灯りつづけられます。
Khalil MaaouniTonari をつくった人
Tonari が信じていること
いくつかの、静かな約束。
となりに
Tonari は「となり」という意味です。あなたの呼吸のとなりに、そっと座ります。せき立てることも、点数をつけることも、しつこく催促することもありません。
元気になるほど、静かに
練習を終えるたびに、アプリはあなたに求めることを増やすのではなく、減らしていきます。習慣の罠の、正反対です。
治すものではなく、寄り添うもの
どの練習も、正直に格付けしています。治療するとも、治すとも、決して謳いません。緊急のときは、本当の助けへとご案内します。
設計からして、非公開
あなたの端末の中だけに。データは収集されません。オフラインでも動き、アカウントもいりません。
その時々に、寄り添う
時間帯や、あなたがどんな状態で来たかを読みとって、いまに合うものを差し出します。追いかける数値ではありません。
無料で、これからも無料
サブスクリプションも、広告も、つらい瞬間に立ちふさがる有料の壁もありません。これで、じゅうぶんです。
公開されたその日に、静かなメールを一通。
ニュースレターも、その後の連絡もありません。Tonari の準備が整う、その日だけ。
無料、iOS 17 以降 · アカウント不要 · オフラインでも